住民合意難航、設置遅れる 白石・大鷹沢 焼却灰仮置き場

放射性物質で汚染されたまきの使用などで家庭から出る焼却灰の仮置き場設置をめぐり、宮城県白石市の大鷹沢地区が揺れている。一部地域で慎重論が噴出し、住民の合意形成が遅れている。市は「家庭での保管には限界があり、市が責任を持って管理したい」として早期設置の必要性を訴える。
 「風評被害でコメが売れなくなる」「子どもへの影響が心配」。20日夜、白石市の大鷹沢第2自治会の約40人が集まった地元での会合で、仮置き場設置に慎重な意見が相次いだ。
 白石市は市内8地区ごとに仮置き場を設ける方針を決め昨年4月、他地区に先駆けて大鷹沢地区の候補地を示した。放射性物質が1キログラム当たり8000ベクレルを超える指定廃棄物の焼却灰が対象で、他地区の焼却灰は持ち込まないとした。
 候補地下流域の第2自治会は25日まで、賛否を問う住民アンケートを実施している。候補地に近い5自治会のうち第2自治会を除く4自治会は、既に行ったアンケート結果などを基に仮置き場設置に同意する意向だ。
 自治会連合会大鷹沢支部の菊地光男支部長は「同意は苦渋の選択。風が強い地域のため家庭での保管が続けば、灰が農地や民家に飛散するのが心配だ」と話す。第2自治会の結論を踏まえ、今月中に地区全体の自治会長会で対応を協議する。
 市内で風呂や暖房にまきを使っている世帯は、全体の9%の1060世帯(昨年3月末)。市の推定では市配布の保管袋(50リットル入り)で1世帯当たり月1袋の焼却灰が排出され、うち6割程度が8000ベクレルを超える指定廃棄物とみられている。
 市内で仮置き場設置が決まったのは小原地区だけ。市は「焼却灰を袋に入れずに置いている家庭もあり、個人管理には限界がある。一日も早く市の責任で管理する必要がある」としている。

◎役場敷地、回収未定/仙南自治体、対応ばらつき

 焼却灰の仮置き場をめぐっては、仙南地域の各自治体で設置状況にばらつきが出ている。
 丸森町は2月に8000ベクレル以下の焼却灰の回収を始めるが、8000ベクレル超の灰は引き続き家庭で保管するよう求める。町は「除染で発生する汚染土壌の仮置き場選びが難航しており、焼却灰の仮置き場にはなかなか着手できない」と説明する。
 七ケ宿町は昨年6月、役場敷地内に仮置き場を設置。町内の家庭から回収した8000ベクレル超の焼却灰約67キロをコンクリート製の容器で保管している。昨年11月の回収後に測定した容器脇の空間放射線量は毎時0.17マイクロシーベルトで、国の除染基準(0.23マイクロシーベルト)を下回った。
 蔵王町も昨年7月、役場敷地内に仮置き場を設けたが、保管対象の8000ベクレル超の焼却灰はまだ持ち込まれていない。河北新報

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック